ZLOSSで外部カレンダー連携を行う際、カレンダーイベント開催者(イベントオーナー)という設定がありますが、直感的にわかりにくいため、ページを割いて説明いたします。また、GoogleとOutlookそれぞれのベストプラクティスも説明いたします。
イベントオーナーとは何か
イベントオーナーとは端的に言うと、「カレンダーの予定を発行するアカウント」です。
GoogleカレンダーやOutlookを手で利用していると、予定を発行する場合自分が予定の発行者(オーナー)になります。
ZLOSSと外部カレンダーを連携すると、ZLOSSによって確定された予定が発行されますが、「誰によって」その予定が発行されるのかを指定する必要があります。(ZLOSSは誰から予定を発行すれば良いか自動的に決定できません。)これが「イベントオーナー」の設定です。
イベントオーナーを「連携ボタンを押した人」にしても良いですが、その場合は「連携ボタンを押した人」のカレンダーにすべての面談予定が登録されてしまうため、通常業務に支障がでるほど不便です。そこで、ZLOSS専用のカレンダーを作成して、イベントオーナーをそのカレンダーにすることをおすすめします。
GoogleカレンダーでイベントオーナーをZLOSS専用のカレンダーにする
Googleカレンダーを利用する場合は下記の手順でZLOSS専用のカレンダーを設定できます。
1. Google カレンダー > 設定 > 全般 > 新しいカレンダーを作成
ZLOSS用のカレンダーを作成します。ふさわしいカレンダーがすでにある場合はスキップしてください。
2. ZLOSSの管理画面 > 外部カレンダー連携
追加したカレンダーが即表示されますので、こちらを選択してください。
以上で、ZLOSSの面談予定はすべて、新規作成したカレンダーから発行されます。
Microsoft OutlookでイベントオーナーをZLOSS専用のカレンダーにする
Outlookの場合は、Googleカレンダーとは違って「単純に専用カレンダーを一個作る」だけではうまくいきません。イベントオーナーになりうるものは、下記3つのどれかです。
1. 絶対に面談担当者にならないユーザー
2. ダミーのユーザー
3. 会議室
1番は説明無用かと思いますが、面談担当者にならないユーザーをイベントオーナーにすると、正常に動作します。ただし、面談担当者にならない人のカレンダーに全ての面談予定が入ってしまうので、使いにくいかと思います。
2番は、ダミーのユーザーを作成して、そのユーザーをイベントオーナーにするということです。これならカレンダーに何が入っても気になりませんが、課金対象ユーザーが1人増えてしまうという欠点があります。
3番は、会議室をイベントオーナーにしてしまうという方法です。トリッキーですが、こちらも人のカレンダーを汚す心配がありません。
※ Outlookの仕様上、カレンダーのオーナーが面談担当者になることができません。例えばAさんが "ZLOSS" というカレンダーを新規作成して、その新しいカレンダーをイベントオーナーにしても、Aさんは面談担当者になることができません。(予定が正しくブロックされず、ダブルブッキングが生じるようになってしまいます。)
以下では会議室の追加の仕方を説明します。
1. Microsoft 365 管理者センター > リソース > 部屋 > リソースを追加する
Microsoft 365 管理センターにて会議室を新規で追加します。すでにふさわしい会議室がある場合はこの手順はスキップしてください。
今回は【ZLOSS会議室】という会議室を作成してみます。
この会議室には管理者権限を与える必要はございません。
2. ZLOSSの管理画面 > 外部カレンダー連携
カレンダー連携の際、【Microsoftカレンダーと連携】を会議室アカウントで連携してください。
今回でいう、【ZLOSS会議室】アカウントです。
※会議室アカウントのユーザー名やパスワードがわからない場合は、貴社の管理者権限のある方にMicrosoft 365 管理センターにて確認・リセットしていただくようお願いいたします。
ユーザー>アクティブなユーザー>該当会議室をクリック でユーザー名がわかります。(○○@△△の形式です。)
パスワードは必要に応じて、パスワードのリセットから編集してください。
連携しますと、【カレンダーイベント開催者(イベントオーナー)】に追加した会議室が表示されますので、こちらを選択してください。
尚、新しく会議室を作成した場合、ここに作成した会議室が表示されるまでに相当の時間がかかる場合がございます。(1日待つ必要がある場合もあります。)
以上で、ZLOSSの面談予定はすべて、新規作成した会議室から発行されます。