- 概要
- 根本的な解決は、難しい場合がほとんど
- 一時的に、チェックを回避して登録を行う方法(非推奨)
- 代わりに、テキスト型項目に入力する(妥協案)
-
まとめ
- 参考情報:MXレコードとAレコードの登録/公開状況を確認する
概要
PORTERSは、画面上からデータを入力を行う場合に(代表例:レコード新規やレコード編集画面)
入力されている値が、システムまたは設定上許容できる内容であるか否かをチェックしています。
許容できない値が含まれていた場合、保存ができず。
修正を促すメッセージが表示されたり、エラーメッセージが表示されます。
メール型項目においては、入力欄の隣に
「正当なメールではありません」というエラーメッセージが表示される場合があり
本ページは、これに関する解説となります。
PORTERSは、メールアドレスの正当性の確認を行う手法として、
入力されたメールアドレスの、ドメイン情報を問い合わせており、
MXレコードやAレコードが存在/公開されているか?を確認しています。
MXレコードとAレコード、いずれかの情報が確認できれば、
PORTERS上で保存できるメールアドレスとして判定されます。
いずれも存在していなかった場合、
正当性を裏付ける情報が確認出来なかった事を示す意味で
「正当なメールではありません」と表示し、保存できないよう、制限を掛けています。
根本的な解決は、難しい場合がほとんど
該当メールアドレスやドメインが、自社のものであれば、
MXレコードやAレコードの登録/公開を行ってください。
一方、ほとんどの場合、データ入力するメールアドレスは
お取引先や求職者のメールアドレスになるかと思いますので
MXレコードやAレコードの登録/公開を行っていただくよう
先方に依頼するのは、現実的ではないであろうと想像します。
以上の事から、根本的な解決を目指すの(エラーメッセージが表示される原因への対処)は、難しいものとお考えください。
一時的に、チェックを回避して登録を行う方法(非推奨)
あくまでも一時的な回避手段となりますが
前述のチェック機能を回避して、データ登録/更新を行える手段はございます。
一例として、次のような手法が挙げられます。
ただし、こうした手段を用いてデータ更新を行ったレコードにおいても。
PORTERSの画面上にてデータ更新を試みた際には、その時点でやはりチェック機能が働きます。
つまり、PORTERSの画面上からデータ更新を試みたタイミングにて
「正当なメールではありません」と表示され、保存ができない状況に至ります。
…以上の事から、
上記の、チェックを回避する手法を用いて、値を反映させる手段は
一時的な対応策としてお考えください。
多くの場合、通常使用の範囲においては実用性を欠くとみられますので、推奨いたしません。
(また、メールアドレスを用いる機能やアプリにおいて、予期せぬ挙動やエラーを誘発する可能性があります。)
代わりに、テキスト型項目に入力する(妥協案)
メールアドレスを、単に記録するという意味では、
テキスト型項目に一旦データ入力をしておく手法が考えられますが
この場合、当然ながらメール型項目特有の特徴を帯びません。
PORTERSのメール関連の機能に用いる事ができません。
該当メールアドレスから受信したメールが、リソースメールボックスに表示されません。
また、重複チェックの対象外となります事、ご留意ください。
まとめ
…以上の事から、
『「正当なメールではありません」と表示され保存できないメールアドレス』については、
PORTERS上で不便なく扱う事(正当性が確認できるメールアドレスと同等に扱う事)は、
不可能な仕様となっております。
誠に心苦しいのですが、この不便を解消できる代替案はございません。
ここまでに触れたような、仕様上の制限を踏まえた上で
そのメールアドレスをどのように管理するか、御判断いただく必要がございます。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解くださいます様、お願い申し上げます。
参考:MXレコードとAレコードの登録/公開状況を確認する
MXレコードや、Aレコードとは何たるや?という概念や考え方
また、登録/公開状況の確認方法につきましては、サポート外とさせていただいております。
恐れ入りますが、必要に応じWeb検索等を駆使し、別途お調べをお願い申し上げます。
記載内容や、触れている事柄について、お問い合わせいただきましても
お応え致し兼ねます事、予めご了承ください。
MXレコードとAレコード、いずれかの情報が確認できれば、
PORTERS上で保存できるメールアドレスとして判定されます。
これらの公開されている情報の有無を調べる方法については、
特定の確認方法に限定する必要はありませんが。
代表的な一例は、次の通りです。
以下、Windowsのコマンドプロンプトを用いた手法となります。
(コマンドプロンプトの概要や操作方法、応答例については、別途お調べをお願いいたします)
■ Aレコード
nslookup -q=A {ドメイン}
を実行して、応答結果を見るという手法が考えられます。
◇ 公開されているドメイン(gmail.com)の応答例
◇ 公開されていないドメイン(nonexistentdomain.com)の応答例
■ MXレコード
nslookup -type=mx {ドメイン}
を実行して、その応答内容を見る。という手法が考えられます。
指定したドメイン名に関連付けられたMXレコードが公開されている場合、(優先度順に)表示されます。
◇ 公開されているドメイン(gmail.com)の応答例
◇ 公開されていないドメイン(nonexistentdomain.com)の応答例