スマート帳票:テンプレート作成

スマート帳票テンプレート作成概要

スマート帳票テンプレートを作成する場合、項目定義のためのXMLファイル、レイアウト定義のためのXSLファイル、ロゴなどを埋め込む場合は必要に応じた画像ファイルが必要です。

まずは、PORTERSの項目情報を取得するために、アプリ画面から「Field情報の取得」ならびに「Field情報のダウンロード」を行います。

取得したField情報をもとに、XMLファイル、XSLファイルを作成し、必要な画像ファイルとともにアップロードしてください。

ファイルのアップロード方法など、管理方法詳細はスマート帳票:テンプレート管理をご確認ください。

 

尚、独自のスマート帳票テンプレートを作成する場合、以下2点を満たしていることを前提とします。

  1. PORTERSのデータ構造などの基本知識を有している
  2. XSL-FO文書の基本的な文法を理解している(XSL-FO文書の記述方法などはサポート対象外です)
    ※XSL-FO文書の詳細:http://www.w3.org/TR/xsl11/

 

スマート帳票テンプレート作成をポーターズに依頼したい場合、こちらよりご連絡いただけますようお願いいたします。(本文に貴社会社IDを記載ください。)

 

Field情報のダウンロード

PORTERSの項目情報を取得するために、アプリ画面から「PORTERSからField情報を取得」ならびに「Field情報のダウンロード」を行ってください。

「Field情報のダウンロード」よりダウンロードしたField/Option情報ファイルに定義されている各項目については以下の通りです。

 

■Field情報ファイルの定義

項目 内容
Field.P_Id 項目のIDを表します。
Field.P_Name 項目の名称を表します。
Field.P_Alias 項目のエイリアスを表します。
スマート帳票テンプレートのXMLファイル、XSLファイルを作成する際に利用します。
Field.P_Type 項目タイプを表します。値と項目タイプは以下の通りです。
項目タイプ
1 テキスト1行型
2 テキスト複数行型
3 数値型
4 年月日型
5 選択肢型チェックボックス形式
6 選択肢型ラジオボタン形式
7 選択肢型ドロップダウン形式
8 年齢型
9 URL型
10 メール型
11 システム型
12 年月日時分型
14 通貨型
15 電話番号型
16 参照型(スマート帳票には利用できません)
17 ユーザー型
18 画像型
Field.P_Required 入力必須を表します。
0 通常項目
1 入力必須項目
Field.P_Max 項目タイプが数値型/通貨型の場合は、入力可能な最大値を表します。
項目タイプがテキスト1行型/テキスト複数行型の場合は、入力可能な最大文字数を表します。
Field.P_Min 項目タイプが数値型/通貨型の場合は、入力可能な最小値を表します。
項目タイプがテキスト1行型/テキスト複数行型の場合は、入力可能な最小文字数を表します。
Field.P_DecimalFraction 項目タイプが数値型/通貨型の場合に、入力可能な小数点以下の桁数を表します。
Field.P_ReferTo 項目タイプが選択肢型の場合、その項目に使われている選択肢のエイリアスを表します。
項目タイプが参照型の場合、参照先の上位階層項目のエイリアスを表します。
Field.P_ResourceType 項目がどのリソースに存在しているかを表します。
値とResource名の詳細はResource Listをご確認ください。

 

■Option情報ファイルの定義

項目 内容
Option.P_Id 選択肢のIDを表します。
Option.P_Name 選択肢の名称を表します。
Option.P_Alias 選択肢のエイリアスを表します。
Option.P_ParentId 親選択肢のIDを表します。
Option.P_Type 選択肢の種別を表します。特定の目的の選択肢の場合は、0以外の値が設定されています。
種別
0 通常の選択肢
1 レジュメのフェーズ
2 JOBのフェーズ
3 プロセスのフェーズ
4 アクティビティのフェーズ
5 企業のフェーズ
6 企業担当者のフェーズ
7 個人連絡先のフェーズ
8 成約(売上)のフェーズ
9 契約のフェーズ
Option.P_Order PORTERS画面上での選択肢の並び順を表します。

 

Resource List

Field情報のダウンロードでダウンロードしたファイルを確認する際に、Field.P_ResourceTypeに出力される値とResource名の関係性は以下の通りです。

また、Resource名は、XMLファイル、XSLファイル作成時にも利用します。

Resource名 メニュー名
Agent(紹介) Staffing(派遣)
1 Candidate 個人連絡先 スタッフ連絡先
3 Job JOB 求人
5 Client 企業 企業
7 Process 選考プロセス 引当/就業管理
9 Recruiter 企業担当者 企業担当者
11 Sales 成約(売上) 個別契約
13 Contract 契約 契約
17 Resume レジュメ スタッフ
19 Activity アクティビティ アクティビティ

 

テンプレート用XMLファイルの作成

スマート帳票に利用する項目定義をXMLファイルに記述します。

尚、項目タイプによって記述方法が異なります。

 

XMLサンプル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Resource名 xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<Item>
 <!--項目定義を記述-->
</Item>
<System>
 <!--システム情報定義を記述-->
</System>
</Resource名>

※サンプルファイルが必要な場合は、スマート帳票:標準テンプレートダウンロード・仕様より標準テンプレートをダウンロードしてご確認ください。

 

■項目定義 - 基本

項目タイプが、テキスト1行型、テキスト複数行型、数値型、年月日型、年齢型、URL型、メール型、年月日時分型、通貨型、電話番号型、画像型の場合は、以下の基本形式で記述します。

 

記述形式

<Field Alias>value</Field Alias>

Field Alias:該当項目のエイリアスを記述します。

value:省略可。スマート帳票管理画面上のプレビュー時に表示される値です。帳票作成時には実際の値に差し換えられます。

 

記述例:求人票に、JOBのポジション(テキスト1行型)を出力する場合 

<Job.P_Position>営業事務</Job.P_Position>

 

■項目定義 - 選択肢型

項目タイプが選択肢型の場合は、以下の形式で記述します。

 

記述形式

<Field Alias>
 <Option Alias>value1</Option Alias>
 <Option Alias>value2</Option Alias>
 <Option Alias>value3</Option Alias>
 ----必要な数だけ記載----
</Field Alias>

Field Alias:該当項目のエイリアスを記述します。

Option Alias:省略可。該当選択肢のエイリアスを記述します。尚、記述できるのは末端のエイリアスのみです。

value:省略可。スマート帳票管理画面上のプレビュー時に表示される値です。帳票作成時には実際の値に差し換えられます。

 

記述例:キャリアシートに、レジュメの性別(選択肢型ラジオボタン形式)を出力する場合

<Resume.P_Gender>
 <Option.P_Male>男性</Option.P_Male>
 <Option.P_Female>女性</Option.P_Female>
</Resume.P_Gender>

 

■項目定義 - 上位階層項目の出力

項目タイプがユーザー型の場合、または、上位階層の項目を出力したい場合は、以下の形式で記述します。

 

記述形式

<System Field Alias>
 <Resource Name>
  <Field Alias>value</Field Alias>
 </Resource Name>
</System Field Alias>

System Field Alias:上位階層との関連付けを管理しているシステム型項目のエイリアスを記述します。

Resource Name:上位階層のリソース名を記述します。

Field Alias:出力したい項目のエイリアスを記述します。

value:省略可。スマート帳票管理画面上のプレビュー時に表示される値です。帳票作成時には実際の値に差し換えられます。

 

記述例:求人票に、企業階層にある企業名(テキスト1行型)と、株式公開(選択肢型チェックボックス形式)を出力する場合

<Job.P_Client>
 <Client>
  <Client.P_Name>企業名</Client.P_Name>
  <Client.U_PubliclyTraded>
   <Option.P_PublicOnMarket>公開<Option.P_PublicOnMarket>
   <Option.P_PrivateOnMarket>非公開</Option.P_PrivateOnMarket>
  </Client.U_PubliclyTraded>
 </Client>
</Job.P_Client>

 

■項目定義 - システム情報

現在の操作ユーザーや、出力日時をスマート帳票上に出力したい場合は、Systemタグの後に以下内容を記述してください。

記述例:操作ユーザー、出力日時を出力する場合

<System>
 <User>
  <User.P_Name>value1</User.P_Name>
 </User>
 <CurrentDateTime>value2</CurrentDateTime>

</System>

 

テンプレート用XSLファイルの作成

スマート帳票のレイアウト定義をXSLファイルに記述します。

スマート帳票ではXSLT1.1に対応していますので、XSLT1.1に従って記述してください。

尚、PORTERSのデータを出力する場合、項目タイプによって記述方法が異なります。

 

XSLサンプル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0"
 xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format"
 xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
 <xsl:template match="Resource名">
  <fo:root
   xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format">
   <!-- ページレイアウト定義 -->
   <fo:layout-master-set>
    <fo:simple-page-master margin-right="20mm" margin-left="20mm" margin-bottom="20mm" margin-top="20mm" page-height="297mm" page-width="210mm" master-name="A4">
     <fo:region-body margin="0mm" />
     <fo:region-before extent="0mm" />
     <fo:region-after extent="0mm" />
     <fo:region-start extent="0mm" />
     <fo:region-end extent="0mm" />
     </fo:simple-page-master>
   </fo:layout-master-set>
   <!-- ページ内容 -->
   <xsl:for-each select="Item">
    <fo:page-sequence font-family="IPA Gothic" master-reference="A4">
     <fo:flow flow-name="xsl-region-body">
<!--本文内容のレイアウト定義を記述-->
     </fo:flow>
    </fo:page-sequence>
   </xsl:for-each>
  </fo:root>
 </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

※サンプルファイルが必要な場合は、スマート帳票:標準テンプレートダウンロード・仕様より標準テンプレートをダウンロードしてご確認ください。

 

■PORTERSデータ出力 - 基本

項目タイプが、テキスト1行型、テキスト複数行型、数値型、年月日型、年齢型、URL型、メール型、年月日時分型、通貨型、電話番号型、選択肢型の場合は、以下の基本形式で記述します。

 

記述形式

<xsl:value-of select="Field Alias"/>

Field Alias:該当項目のエイリアスを記述します。

 

記述例:求人票に、JOBのポジション(テキスト1行型)を出力する場合 

<xsl:value-of select="Job.P_Position"/>

 

■PORTERSデータ出力 - 上位階層項目の出力

項目タイプがユーザー型の場合、または、上位階層の項目を出力したい場合は、以下の形式で記述します。

※上位階層の画像型項目を出力することはできません。

 

記述形式

<xsl:value-of select="System Field Alias/Resource Name/Field Alias"/>

System Field Alias:上位階層との関連付けを管理しているシステム型項目のエイリアスを記述します。

Resource Name:上位階層のリソース名を記述します。

Field Alias:出力したい項目のエイリアスを記述します。

 

記述例:求人票に、求人企業の本社所在地(テキスト複数行)を出力する場合

<xsl:value-of select="Job.P_Client/Client/Client.P_Street"/>

 

■PORTERSデータ出力 - 画像型

項目タイプが画像型の場合、以下の形式で記述します。また、画像表示のためのサイズ記述が必要です。

※上位階層の画像型項目を出力することはできません。

 

記述形式 

<fo:external-graphic src="{Field Alias}"/>

Field Alias:出力したい項目のエイリアスを記述します。

 

記述例:キャリアシートに求職者の顔写真を出力する場合

<fo:external-graphic src="{Resume.U_Picture}"/>

 

■PORTERSデータ出力 - システム情報

現在の操作ユーザーや、出力日時をスマート帳票上に出力したい場合は、以下の形式で記述します。

 

記述形式

<xsl:value-of select="/Resource/System/Field Alias"/>

Resource:Job、ResumeなどのResource名です。

System:固定値です。

Field Alias:出力したい項目を記述します。

 

記述例:求人票に操作ユーザーを出力する場合

<xsl:value-of select="/Job/System/User/User.P_Name"/>

記述例:求人票に出力日時を出力する場合

<xsl:value-of select="/Job/System/CurrentDateTime"/>

 

 

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